中二病患者が前世療法を受けるとこうなる。

こんにちは、サトルンです^^

えーと、前世療法って
聞いたことありますか?

スピリチュアル系の人が好きそうな、
例のアレです(うわっ!胡散くさっ!笑)。

けど、実は催眠療法として多くの人に
効果を出している確立された
技法だったりします。

知り合いで何人か受けてるんですけど、
全員なにかしらの映像を見て
「前世はある!」って確信してました。

ちなみに彼らはスピ系ではなく、
普通の真っ当な社会人だったり
経営者だったりします。

まあ、僕自身は信じてないん
ですけどね、前世(笑)

存在そのものを断固として
否定する、というよりは
語る意味のないものって
認識です。
(そのあたりの話はまたいずれ)

んで、もう何年も前の話
なんですけど、
僕も興味本意で
受けてみたことがあります。
前世療法。

ちょうど知り合いに
信頼できる催眠療法士が
いたので、お願いした
わけですが…。

それで見た映像が
あまりにも衝撃的、
というか、
中二病趣味全開の
内容だったため、

せっかくなので
ここで晒してみる
という趣旨です(笑)

物語調にまとめてみたので、
気軽に読み物として楽しんで
いただければと。

—————————————————

「どこか遠いところへ行きたいなぁ…。
 ここではない、どこか違う場所に。」

空を見上げながらそんなことを思っていた。

雑踏の音、香辛料とお香の香り。
僕は14世紀のエジプトの街にいた。

年は30歳。頭にはターバンを巻き、
口髭と顎髭を生やしている。

民族衣装のダボっとした服を来て、
足下にはサンダルを履いている。

四人兄弟の三男坊。
両親とは既に死別しており、
他の兄弟たちと街の通りにある
家を借りて住んでいた。

長男はしっかり者、
次男はちゃっかり者、
末っ子の四男はまだ子どもで
いたずら盛り。

近所に住んでいる叔母さんが
姪っ子を連れて毎日ご飯を作りに
来てくれている。

いつもの6人の食卓。
しかし、僕の口数は少ない。

30を過ぎて定職にもつかずに
フラフラ生きている僕に対して、
兄も叔母も口を酸っぱく
「地に足をつけて生きろ」と言う。

心の中で「うるせーな」
とか思いながら、
聞こえない振りをしていた。

兄も叔母も、僕のことは
「何を考えてるのか判らない奴」と
思っており、自然と会話は減っていった。

そんな、兄弟の中の厄介者である
僕に転機が訪れたのは
ある年の元日のことだった。

僕は一人、親戚の叔父の家に呼ばれた。
通された部屋の紫色の絨毯の上には、
山のような金銀財宝が置いてある。

あっけに取られている僕に叔父は言った。
「これが欲しいか?」
「え、あ、まあ、そりゃ…」

であれば、仕事を頼みたい、と叔父。

内容は、街の外れの「北の山」の
中腹にある「赤い宝石」を
取って来て欲しい、というものだった。

「北の山」の「赤い宝石」。

言い伝えによると、「赤い宝石」は
漆黒のドラゴン「暗黒竜」が守っており、
宝を狙う盗人を喰い殺してしまう、
と言われている。

そして、「赤い宝石」と引き換えに、
部屋の財宝を全てくれるとのことだった。

命がけの仕事だが、
僕は迷うことなく引き受けた。

「北の山」へと出かける僕を見送る叔父が、
僕に言わなかったことが二つあった。

一つは僕を選んだ理由。
それは穀潰しで、のたれ死んでも特に
誰も困らないからだということ。

もう一つ、「赤い宝石」には呪いが
かかっており、盗み出した人間に対して
生涯に渡り災いを為すということ。

一つ目の理由については、
僕はなんとなく気付いていた。
けれど、別にどうでも良かった。

「北の山」は土と岩だけでできた、
酷く殺風景な山だった。

登山靴を履き、リュックを背負った僕が、
山の中腹にある暗黒竜の住処を見下ろす
崖の上に着いたのは朝方だった。

うっすらと白む空の下、
対岸の崖の中腹にえぐられたような
空間があり、そこに暗黒竜はいた。

漆黒の胴体に目だけが赤く光っている。
奥には「赤い宝石」が眠っていると
思われる洞窟の入口が見えた。

平屋建ての家ぐらいあるその巨体を
横たわらせながら、それでもその鋭い眼光は
周囲を睨みつけている。

僕は荷物から弓と矢を取り出し、
暗黒竜めがけて矢を放った。

矢は暗黒竜を直撃!
しかし、暗黒竜は全くダメージを
受けていないようだった。

そして、赤い瞳を凶悪に歪ませながら、
僕めがけて飛んで襲いかかって来た。
僕は一目散に逃亡した。

暗黒竜が僕を捜している間に、
洞窟に入ってお宝をかっさらおう、
という作戦だった。

しかし、山を迂回し、洞窟の手前まで
来たら、既に暗黒竜は戻って来ていた。

暗黒竜の目がギロリとこちらを向いた。
目が合ってしまった。

当然、次の瞬間には襲いかかって来た。
岩肌を縫うように逃げて、
岩にトンネルのように空いた穴に
逃げ入った。

ここまで来れば安心…、と思いきや、
狭い入口を壊しながら暗黒竜が
無理矢理入って来ようとしている!

僕は慌てて反対側の出口から外に出た。

そしたら、力任せに入ろうとしたもので、
トンネルがガラガラと音を立てながら
崩れ落ち、暗黒竜は生き埋めになった。

「今のうちに!」

と思い、ザイルを駆使して
どうにかして洞窟の前まで移動した。

洞窟の中、設置された台座には
「赤い宝石」が鎮座していた。

野球のボールぐらいの大きさの
それは手に取ってみればズシリと重く、
暗褐色の光沢を放っている。

飛び上がって喜びたいところだが、
まだまだ安心できる状況ではない。

僕は宝石をリュックに仕舞い、
その場を後にした。

土ぼこりに塗れた僕が街に
帰って来たのは昼過ぎのことだった。

あとは、この宝石を叔父に渡すだけだ。
それで僕は億万長者だ。

宝くじの当選金を受け取りに行くような
気持ちで、叔父の家へと向かっていく途中、
幼なじみの「嫌な奴」にばったりと出くわした。

「よお。どこに行くんだよ?」

「赤い宝石」の話。財宝との引き換えの話。
こいつがどんな悪巧みをするかわかったもの
ではないので、もちろん話すわけにはいかない。

「お前には関係ない」
と言って、僕はその場を後にした。

ああ嫌だ嫌だ。こんな街。馴染みの奴らも兄弟も、
もううんざりだ。

僕は生まれ育った環境に
すっかり嫌気がさしていたのだ。

叔父の家での財宝との交換は
すんなりと終わった。

「赤い宝石」を手にした叔父は、
邪悪な笑みを浮かべながら、
奥の部屋へと引っ込んでいった。

どうしてこんな大量の金銀財宝と、
たった一つだけの「赤い宝石」を
交換したのか?

「赤い宝石」は一国を容易く滅ぼせる程の
強力な軍事兵器を作る要となるもので、
使う者によってその価値は莫大なものになる。

それは僕に渡した金銀財宝の比ではない。
そんな事実を僕は知らなかったし、
その後、邪悪な笑みを浮かべた叔父が
その「赤い宝石」を手に何をして
どのような運命を辿ったのかも
知ったことではなかった。

兎にも角にも、僕は一生遊んで
暮らせるほどの財産を手に入れたわけだ。

大金を手に入れた僕が最初にやったことは、
家を出ることだった。
家を買い、そこで一人で暮らし始めた。

間もなくその生活にも飽きて、
僕は旅に出ることにした。

兄弟には何も言わなかった。
半ば失踪同然だったと言える。

旅の道筋はとても楽しいものだった。
様々な民族の文化や大自然に触れ、
様々な人間と出会った。

ヒマラヤ山脈を眼前に
眺めた時は本当に感動した。

しかし、お気楽な日々は
ある日突然終わりを告げた。

旅の道のりの途中、
夕暮れの草原を一人歩いていた僕は、
突然バサッバサッという大きな音を聴いた。

沈みかけた太陽の方角から飛んで来たのは…
「北の山」にいた暗黒竜だった。

「赤い宝石」を盗んだ者に降り掛かる災い。
それは、死ぬまで暗黒竜に追いかけられる
運命だったのだ。

僕はどうにかして近くにあった岩穴に身を隠し、
どうにかしてその場をやり過ごすことができた。

その後、幾度となく竜の襲撃を受けた。

毎回どうにかして命からがら逃げ出せたが、
このままでは生涯安息の日が来ることはない。

僕はある時、暗黒竜を打ち倒すことを決意した。
まとわりつく恐怖とは決着を
つけなければならない。

以後、暗黒竜の追跡を振り切りながら、
様々な街を訪れて古文書を調べ、
暗黒竜を倒す方法を探した。

その中で知ったのは、
竜を打ち倒す唯一の武器
「竜殺し」の剣の存在。

そして、艱難辛苦を乗り越え、
とある岩山の洞窟の中でついに
「竜殺し」を見つけることができた。

夕暮れの草原。

再び目前に舞い降りる暗黒竜。

今までと違うのは、僕の右手には
「竜殺し」の剣が握られていること。

ついに逃げることなく、
自分の恐怖と対峙する時が来た。

果たして。

僕は暗黒竜の首を
切り落とすことに成功した。

足下に転がる暗黒竜の死骸。
無惨に胴体から離れた竜の首を見て、
「可哀想なことをした」
という気持ちになった。

こいつは自分の宝物を
守ろうとしただけだった。

そして、それを盗んだ者を
許せないだけだった。

「すまない」

そう心の中でつぶやき、
その場を後にした。

時が流れ、僕は50歳になっていた。
その後も様々な冒険をして、
様々な土地を訪ね、
そしてある街で腰を落ち着けて、
そこで今まで自分が見知った知識を
人に伝える仕事をしていた。

周囲を弟子たちに囲まれ、
僕は「先生」と呼ばれる立場に
なっていたのだった。

自分を慕ってくれる人間に囲まれ、
僕は幸せだった。

しかし、それも突然終わりを告げた。

街の権力者に嫌われていた
僕の元に暗殺者が放たれたのだ。

授業中、突如ナイフを持った男が
乱入して来て、そこから
追われる立場になった。

逃走劇の途中、全く関係のない
通りかかりの、人の良さそうな
おっさんがとばっちりを受けて
殺されるのを横目に見た。

なんとか空き家になっている家に
飛び込み、そこの屋根裏から
屋根の上に上がって追っ手を
振り切ることができた僕は、
そこで考えた。

「僕がここにいては、街の人たちに
 災いが降り掛かってしまう」

街の権力者と対決することも考えたが、
それよりも自分がここを離れることが
一番良いことに思えた。

かくして再び漂白の旅を続ける
根無し草の日々が始まった。

以後の生涯、結局僕はどこにも
定住することなく、年老いても旅を続け、
とある街の雑踏の中、
行き倒れてこの世を去ることになった。

死の直前、僕が思ったのは、
「色々あったけど、楽しい人生だった」
ということだった。

多くのトラブルがあり、困難があった。
それを必死で乗り越えていった。

その時は大変だった。

でも振り返ってみれば、
なんとも波乱に満ちた
楽しい日々であったことか。

あの場所から、僕は随分と
遠いところまで来た。

そして、死を目前にして思う。

人生とは、結果として
何を得たかではなく、
その過程をどのように
過ごして来たのかが重要なのだと。

それは決して安楽でなくていい。
しんどいことも含めての
「楽しさ」なのだ。

肉体を離れ、雑踏の中でうつ伏せに
倒れている自分の遺体を眺めながら、
僕は充足感を感じていた。

身体はどんどんと上昇していき、
宇宙空間の中、光へと向かっていく。

そして呟いた。
「さあ、次はどんな旅をしようかな」 ―――――――――――――――――――

以上。
お楽しみいただけたでしょうか?

これが僕の前世です(笑)

ぶっちゃけ、この記事は
(誤って消してしまった)
以前のブログの記事を

再編集して掲載したものです。

自分の深層心理をさらけ出す
ってことで若干気恥ずかしさは
ありますけど、

いやでも、
面白いかなと。

だって、編集しながら
数年ぶりに読み返してみて、
僕自身面白かったですもん(笑)

ってな感じで、
前世療法は自分の深層意識を
旅する技術であると言えます。

んで、そのついでに
メンタルブロックとかも
外れたりしますので、

興味がある人は
ディズニーランドにでも
行くつもりで受けてみたら
楽しいんじゃないかなぁ、
と思うサトルンでした^^

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